携帯電話で銀行口座の残高照会や送金ができるモバイルバンキングを悪用し、振り込め詐欺の犯人から被害金を横取りしたとして、岡山県警捜査２課と水島署は８日、電子計算機使用詐欺容疑で埼玉県越谷市大杉、無職多田慶一容疑者（２９）を再逮捕した。

　インターネットの闇サイトを通じ別の男＝詐欺罪などで有罪判決＝名義の銀行口座を入手し、モバイルバンキングの契約をしているのを隠して転売。振り込め詐欺の実行犯がこの口座を使った。同様の余罪が数十件あるとみて調べている。

　調べでは、多田容疑者は昨年３月、岡山県倉敷市の無職女性（５７）がだまされて振り込んだ約１１２万円を、携帯電話を使い自分が管理する口座に送金し詐取した疑い。

　振り込め詐欺の実行犯は特定されていない。

　多田容疑者は７月、埼玉県内の信用金庫から自分名義の預金通帳などをだまし取った詐欺罪で起訴されている。

共同通信

実行犯って逮捕されにくいよね。