厚生労働省九州厚生局の松嶋賢前局長（５９）が約２年前、大阪府内にある社会福祉法人の前理事長から、中古の高級乗用車（５００万円相当）を受領していたことが３０日、分かった。前局長は当時、同省障害保健福祉部の課長で、社会福祉法人を監督する立場にあり、利害関係者からの金銭や物品提供を禁止した国家公務員倫理法に抵触する疑いがある。就任したばかりの舛添要一厚労相は調査の徹底を指示したが、厳しい船出となった。

　前局長は「乗らないから持っていけと言われた」と受領を認めたが、「親戚（しんせき）関係」として、便宜供与は否定している。

　前局長は１９７６年、社会福祉事業振興会（現社会福祉医療機構）から厚労省に出向。障害保健福祉部の障害福祉課長、企画課長などを経て昨年９月に九州厚生局長に就任。今月２４日、辞職した。

　社会福祉法人は大阪府枚方市に拠点があり、６８年に設立。市内で重症心身障害児施設を運営するほか、兵庫県、大阪市、埼玉県で障害者療護施設などを運営している。

　舛添厚労相は３０日朝、民放番組の中で、「そういう問題は恥ずかしい限りで、親類からもらったからいいんじゃないかと言っているようですけど、今は正しい情報を大至急出せということで、省を挙げて調べさせている」と調査に乗り出したことを明らかにした。

ZAKZAK 2007/08/30

　そうゆうのもダメなの？