今年１月に見つかった超新星が、中規模の星の爆発による新しいタイプのものだということを、東京大・数物連携宇宙研究機構の野本憲一教授（天文学）らの国際研究チームが突き止めた。２４日付の米科学誌サイエンス（電子版）に発表した。

　超新星とは、最期を迎えた星の大爆発のこと。今回の超新星は、地球から約９千万光年のところにある。研究チームは超新星の明るさの変化や、可視光のスペクトルなどを分析。太陽の質量の２５倍くらいの星が爆発したらしいと突き止めた。

　野本教授によると、超新星は、質量が太陽の１０～２０倍ほどの星が爆発した通常タイプと、太陽の３５倍以上の極超新星に大別されてきた。今回のような中規模の星による超新星は、理論的には予測されていたものの、存在が確認されたのは初めてだ。

　このくらいの規模の星の数じたいは特に少ないわけではなく、それらがもとになった超新星が確認できていなかった理由はわからないという。今回の成果は、超新星のメカニズムの解明に役立つと期待される。（山本智之）

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宇宙は知らないことが多いからロマンがあるね。